昨年9月から東京電力の電力料金が値上げされています。 東電の発表によると平均で 8.46% の値上げになるそうです。 我が家ではどれくらいの値上げになったのか試算してみました。
最新の4月の電気料金を元に値上げ前の単価と値上げ後の単価を使って計算しています。 電化上手10kVA 契約のものです。
基本料金は変更はありません。 燃料費調整、再エネ発電賦課金等、全電化・機器割引は変化しなかったものとしています。
電化上手の欄を見てみますと kWh あたりの税込み単価が下のようにUp しています。
夜間が 9.72→11.82 へと 21.6% Up
朝晩が 23.68→25.20 へと 6.4% Up
昼間が 28.83→30.77 へと 6.7% Up (夏除)
この値を元に計算します。
電力使用量 旧使用料 新使用料 差額
夜間 186 1826 2198 372
朝晩 157 3718 3956 238
昼間 9 259 276 17
合計 352 5803 6430 627
となり差額は合計627 円となりました。
単価平均にすると 10.8% の値上げになります。
基本料金、燃料費調整、再エネ発電賦課金等、全電化・機器割引を加味すると実際に支払った4月分の電力使用料金は 8038 円でしたので、もし値上げがなければ電気使用料金料金は 7411円ですんだはずでした。 値上げ率を計算すると 627/7411=0.0846 となり見事に東電発表の平均値上げ率8.46%と一致しました。 コンマ二桁まで一致したのに驚きました。
私は特に夜間の電力使用単価が 21.6% もアップしたので電化上手の値上げ率は平均以上になるものと想像していましたが、そうではないことがわかりました。 今月はたまたまぴったり一致しましたが、他の月では異なった数字になるはずです。
今年最も電力を消費した2月と、暖房の使用が減った3月についても料金明細を使って同じ計算をしてみました。 (合計のみを示します)
合計電力使用量 旧単価使用料計 新単価使用料計 差額 値上げ率
2月 805kWh 14080円 15510円 1430円 10.2%
3月 526kWh 8834円 9874円 1040円 9.4%
となりました。 総額は2月が16714円、1月が11060円でしたので値上げ率はそれぞれ10.2% と 9.4% になりました。
当たり前のことですが、基本料金などが据え置かれているので、値上げの影響は電力使用量が多くなればなるほど大きくなります。 今月の電気料金 8038円が標準家庭の使用料と同じだったから値上げ率も東電試算どおりになっただけのことです。
毎年春秋は電力使用量が最も少い季節です。 その季節で料金値上げが
8.46% でそれ以外の季節はほぼ二桁の値上げになったといってよいでしょう。
原発稼動を前提にオール電化住宅を推進してきた東電。 政府の援助で何とか命脈を保っている東電。 今後も値上げを続けざるを得ないでしょう。
オール電化の利用者としては実に複雑な気持ちを持たざるを得ません。