というのも、ここ2年の電力料金の値上げと売電単価の低下により、蓄電池に電力が残っているのに買電することのデメリットが極めて大きくなってきたからです。具体的に言うと売電単価が11円なのに、東京電力からの買電単価が40円近くになっているからです。
私が契約している電化上手プランでも、特に深夜電力単価がこれまでの11円ほどから29円に値上げになり、朝晩でも36円になっています。 夏の昼間となると44円にもなります。
その意味では深夜電力を利用して蓄電する意味は薄れてきていますが、kWh辺り15円の単価差は大きいです。 ましてや11円で買電する意味は殆どありません。
ためにまずは昼間の電力を太陽光発電でまかない、足らない部分を蓄電池から補うことが必要です。冬季以外なら太陽光発電の電力で蓄電池をいっぱいにして更に使用電力をすべて賄う能力があります。また我が家の場合冬でも晴天なら家中の電力消費を賄えますが、曇になると全く足りません。そのため冬季は天気予報によって蓄電量を操作する必要があるのです。
ところがこれまでのAI制御は、そのままではグリーンモードでも夜間に30%までしか充電せず、翌日曇りだと昼には蓄電池が空になって高い単価の電力を買わざるを得ないことがよくありました。
しびために冒頭述べたように苦労をしてきました。
ところがようやく最近になってAIの学習が進んだと見えて、冬季夜間電力を使用した蓄電をするようになってきました。 昨日の天気が曇りで夕方蓄電池がゼロになったこともあるのでしょうが、今日の天気予報が曇りを見越してか、朝見ると蓄電池が100%になっていることが増えてきました。
これまでだとグリーンモードで100%まで蓄電することはありませんでしたので格段の進歩です。
このチャートは今朝のAI制御のものです。午前0時になると深夜電力を利用して蓄電を開始し、以後午前6時まで100%を維持するように制御しています。 今日は曇り空で外気温も8度と寒いので電力消費量が大きく、午前10時には蓄電量が50%を切っています。
このまま太陽が顔を見せなければ蓄電量は夕方にはゼロになってしまうと思います。それでも昼間電力を使用しなくても良さそうなので、今回はAI制御を褒めてやりたいと思います。