前立腺がんが疑われる場合生検が行われます。
生検とは前立腺の一部を特殊な細い針で採取し、詳しい病理学検査をして腫瘍の有無を調べることを言います。

生検の方法には2種類の方法があります。
経直腸生検と経会陰生検の2種類で、どちらの方法でも出血、感染症などの合併症が数%起こりえますので、検査は入院して行うことになります。京都医療センターの例をあげます。
https://kyoto.hosp.go.jp/html/guide/medicalinfo/urology/description.html

1.経直腸式 検査時間20-30分 原則として麻酔は使用せず、側臥位で検査をします。 まず直腸診と経直腸超音波検査で前立腺の硬さや大きさ、内部の様子を確認し、その後直腸の粘膜面から針を差して12箇所程度の組織を採取します。 通常1泊2日の入院が必要になります。

2.経会陰式 (検査時間30-40分) 検査の際脊椎麻酔または仙骨麻酔を実施、載石位という足を広げた格好でまず直腸診と経直腸超音波検査を実施します。針生検は陰嚢の付け根あたりから針を挿して12箇所程度の組織を採取します。通常2泊3日の入院が必要となります。

私の場合2泊3日の入院検査を勧められましたので、おそらく経会陰式生検になるものと思います。 麻酔して行いますので体への負担は比較的小さいと思われますが、検査の性質上血便が出たり、尿道に尿導管を差し込むことによる血尿が出たりすることがあるようです。

生検で採取した検体の検査結果が判明するのは1週間から2週間かかるようです。 その後石に面談して結果説明を受け、治療方針を決めるというスケジュールになるようです。

京都医療センターでは従来型の生検にう加え、バイオジェットによる先進的生検(標的生検)なる検査を導入しているようです。

これは事前にMRI画像を撮影することによりがんの部位を予め確認し、前立腺に生検針をさす際の超音波画像に、ソフトウエア上で事前のMRI画像を重ね合わせたイメージを合成し、針をさすべき場所を正確に示すことができるシステムです。

私のかかっている病院ではMRI画像は撮影したのですが、バイオジェットによる生検を実施しているかどうかは不明です。数撃ちゃ当たるではなく、より正確にターゲットを決めて生検をしてもらえるとありがたいと思います。