OANDAラボのサイトが世界中の株価、通貨のトレンドを示すチャートを提供してくれています。 ここで4月のNew York Dow30種平均株価の動きを見てみました。
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2022年4月のDow 30種、SP500、NASDAQ100、Russel 2000の株価指標の動きを折れ線で表したものです。
一番上にあるのがDow30種、一番下がRussel 2000の指数です。
はっきり言えるのが4月は明白な右肩下がりの傾向を示していることです。
そして下落率に差はあるものの、どの指標もほとんど同じ傾向を示しています。
Dow30種平均株価が最も下落率が小さく、NASDAQが一番大きく下げています。まあダウ30種平均は米国を代表する優良大型銘柄、バリュー株で構成されていますから、経済後退期にも強い耐性があるからとも言えます。 逆にNASDAQは成長株いわゆるグロース株が多いため、金利上昇場面ではまっさきに売られることも影響しています。
下は4月のアジアの株価指数の動きです。
水色の日経平均株価の下落率は比較的小さいですね。 特に月末にかけてChina50、HK50とともに大きく上昇しており、月初に比べて -2.5%程度の下げにまで戻しています。 ただこのアジア株価は4/29日のダウ平均の1000ドル近い下げを反映していません。
5月の株価がどうなるかわかりませんが、米国と欧州でインフレと利上げの加速化が見込まれる中、アジアではまだその影響が目立ってきておらず、むしろ中国のコロナ感染拡大によるロックダウンの経済への悪影響を避けるために、中国当局が経済対策を打つのではないか、日本も物価上昇の影響を緩和するための政策が打ち出されのではないかとの期待から株価が上昇しているのではないかと思われます。
米国では4月の株価下落が2008年以来の大きさになりました。 日本はまだ本格的な下げには見舞われていませんが、日本の市場はその70%が外国人による投資で動いています。 連休の中日は大きく売られる可能性が高いでしょう。
米国株で気になるのが、最近になって日中の変動幅が非常に大きくなっていることです。 そして大きく上げた翌日にはそれ以上の大きな下げにつながっているということです。 典型的な下げパターンです。
個人投資家としては日々の変動幅が大きいことはそれだけ利幅を稼げる機会が多いということで、必ずしも悪いことではないと考えます。 ただしこれから2年位のスパンで考えた場合、大きく戻った場合には欲張らず利食いをする。 大きく下げた時には少しの打診買いを入れてみる。 そして全体としては株式投資資産は減らしていくのが良いのではないかと考えています。
証券会社から米国のIT株の買いを勧められました。 Apple ならまだしもAlphabet を買えというのです。 29日のAmazon の決算を見るまでもなく、コロナ禍で稼いだIT株はしばらく出番が無いのではないでしょうか。