今年の冬は暖冬ですね。 朝起きても向かいのトタン屋根に白い霜がおりてはいるものの、庭の畑に霜柱が立つほどの寒さはまだほとんど経験がありません。
とはいってもそろそろバラは休眠です。 相変わらず冬にいっぱい花を咲かせているアイスバーグは別としてポンポネッラとピンクサンベリーナに寒肥を施すことにしました。
ポンポネッラの根本から30cm離れたところに深さ30cmほどの穴をほり、堆肥とコンポストに溜まった自家製のぼかし堆肥をスコップに2杯ほどすき込みます。
今年は根本にバークチップではなく、防草シートを貼ることにしました。
こちらはまだ青い葉がまばらに残っているピンクサンベリーナです。
バークチップを取り除いてやはり30cmくらい離れたところに牛ふん堆肥と自家製堆肥をすき込み、防草シートで覆いました。
これで春にはきれいな花を咲かせてくれるでしょうか?
作業が終わってインドネシア旅行に行った息子がくれた土産のコーヒーをいただきました。
言わずとしれた猫のうんちから取れるコーヒーです。 世界一高いコーヒーとも言われます。 スマトラのジャコウネコが食べた熟したコーヒーチェリー。 そのうち消化されずに排泄されたコーヒー豆の種子。 これを取り出して洗浄して作ったのがこのコピ・ルワクです。 ジャコウネコの腸内の消化酵素や腸内細菌による発酵によって独特と香りと滋味が加わっているという。
この商品はそのコーヒー豆を挽いたものが6g パッケージに入っています。
150ccの熱湯を加えて3分、かき混ぜながら蒸らしていただくように書いてあります。 フィルターは使わずカップに注いでその上澄みを飲む形です。
なるほど雑味がない、比較的マイルドな味。 苦味や渋みがそれほどなくく香りも軽め。 そのくせ色は濃くしっかりとした飲み口です。豆のザラつきは感じられません。 少しココアに近いかもしれません。 腸の中を通るうちに雑味が消えたのでしょうか。 不思議な味です。 こんなコーヒーは飲んだことがありません。
値段から言っても普段飲みや朝食、昼食時に飲むのに適したコーヒーではありません。 なにか特別なことがあった午後時、モーツアルトでも聞きながら感性を研ぎ澄まして楽しむコーヒーなのかもしれません。 ビスケットやお菓子と一緒に飲むべきでもないと思います。 本来の味がわからなくなります。
最後に残ったコーヒーかすは食べずに捨てます。 細かい粒子で流しのフィルターにはかからず、残らず消えてしまいました。 一杯の幻とでもいえましょうか。