還暦からの出発

日々の出来事と経済の動きを語る。花とカメラ、PCについての情報も。

2019年12月

青色申告控除額が変更に

国税庁が発表したところによりますと、令和2年度分の所得税の確定申告から、青色申告の特別控除額が変更になります。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shotoku/0019009-126.pdf

現行制度では一定の条件を満たして青色申告をした場合、年間65万円の特別控除を受けることが出来ますが、2020年度分の申告からは原則55万円の控除に変更になります。
同時に現行38万円の基礎控除額が48万円に増額されます。

ただしE-Tax による電子申告をするか、電子帳簿保存をしている場合には青色申告の特別控除額65万円は変更がありません。

つまり私のように E-Tax を利用して決算書を提出している場合には控除額は変わることはなく、基礎控除額が48万円に増額されることから、合計控除額が113万円と10万円アップすることになります。

E-Tax を使用せず、電子帳簿保存している場合でも、65万円控除を受けるためには「対応する会計ソフトを用いて記帳し、かつ電子帳簿保存の承認申請書を税務署に届ける」必要があります。 時期は帳簿の備え付けを開始する日の3ヶ月前の日までに税務署に申請書を低シュルする必要があります。 (令和2年度に限っては令和2年9月30日までに承認申請書を提出し、同年中に承認を受け、同年末までに仕訳帳および総勘定元帳の電磁的記録を行えば65万円の控除を受けることができる経過措置があります。)

E-Tax で申告するには結構ハードルが高く、私も苦労しました。 住基カードから個人番号カードにかわり、ICカードリーダーと個人番号認証ソフトのインストールなど面倒で複雑な作業でしたが、ようやく差別化が本格化してきたようです。

個人番号カードの普及に向けても来年度から予算化され本格的に動き出すようです。 こうした機会を捉えて本格的な普及を図ることは意味のあることだと思います。

壊れたカードリーダー

デジタルカメラの写真をPCに取り込む必要があり、何度か読み込もうとして失敗してきました。
http://blog.livedoor.jp/pac747/archives/5091651.html
http://blog.livedoor.jp/pac747/archives/5067036.html
http://blog.livedoor.jp/pac747/archives/5065802.html

SDカードエラーが何度も出るのでSDカードを交換したのですが、それでも時々エラーが出ます。 ついにはフォーマットしないと使えなくなってしまったためにやむなくフォーマットし直し、その後リカバリーソフトを使ってファイルの復元をしてしのいできました。

今回もカードリーダーをUSBポートにつないだのですが、どうも認識しないことがあるようです。 そこでようやく気が付きました。 SDカードではなくカードリーダーに不具合があるのだと。
P1090265

数年前に買ったELECOMかどこかの1000円くらいのカードリーダーです。
それほど頻繁に使っているのではないのですが、コネクタをいじったり、ケーブルを動かしたりすると、認識したりしなかったりすることがようやくわかりました。
よくあるケーブル切れ、もしくは結線切れに違いありません。

本体に接続されている部分はしっかりしているようですが、USBコネクタに接続しているケーブルがグラグラしています。 カッターで皮膜を切って接続部をみてみるとやはり5本のケーブルの内ちゃんとしているのは2本だけでした。

P1090266P1090267

「usb結線図」の画像検索結果

ネットでUSBの結線図を調べると上の写真のようになっているので、USBソケットへはんだ付けをし直しました。

ただこのままでは引っ張りに弱いのでGlue Gun で接続部を固めてその上にカバーを取り付けました。 これで一応カードが読めるようになったのですが、いまいち見栄えがよくありません。 安いものなので買い替えたほうがいいのでしょうね。

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日本史の謎は「地形」で解ける

HisTopo「日本史の謎は地形で解ける」
竹村公太郎著
2013年11月PHP研究所刊

竹村氏は1970年東北大学工学部土木工学科修士課程卒。 建設省で主にダム・河川事業を担当、近畿地方建設局長、河川局長などを歴任、2002年退官後はリバーフロント研究所代表理事及び日本水フォーラム事務局長、社会資本整備の論客として活躍する一方、地形・気象・インフラの視点から日本と世界の文明を論じて注目を集めるとあります。

歴史を地形から読み解くというのはこれまでにない新しいアプローチです。 最近はネットでも過去の日本古地図が見られるようになりこうした研究もより掘り下げたものが出てくることを期待します。

最初に出てくる徳川家康と江戸の街づくりの一節が特に面白いです。
利根川や荒川などが江戸時代に人工的に流れを変えられたことは知識として知っていましたが、歴史を変えるまでに至ったとは思えませんでした。

徳川幕府が荒れ地だった関東平野を川の流れを変えることにより、洪水を防ぎ、、新田を開拓し、米の生産量が上がり、幕府の経済的基盤を揺るぎないものにしたのは間違いない事実だと思います。 一方で参勤交代や様々な普請を請け負わすことにより有力大名の経済力を弱め反乱を起こす力を削いで行きました。

吉原が移転した理由も面白いです。 新しく作った隅田川の土手を沢山の人が歩くことにより踏み固めて堤防の強化を図ったというのです。 現在のように堤防の上に道ができれば車の通行で自然に踏み固められますが、当時は桜を植えたり、物見遊山の通行路にしてできるだけたくさんの庶民が歩き踏み固めるように計画したようなのです。

歴史上の人物は戦国時代以降、戦と交渉人心掌握に強いといった側面に焦点が当てられがちですが、土木、治水、農業、交易、興産、勘定などの能力にも優れていた人物が多かったのではないでしょうか。 今後こういった面から分析した歴史小説も生まれてくるかもしれませんね。

奈良が1200年以上に渡って奇跡的に大規模な開発を免れた理由も面白い。
確かに主要交通網から外れることによって取り残されて昔の姿が変わることなく残されたというのです。

その他にも面白い視点がたくさんあるのですが、残念なことはPHPの校正が今ひとつであることです。 私が気づいただけでも、石田三成を「石田光成」と書いていますし、京都が都として選ばれた理由の一つとして「北から東にかけて丹波山地と比良山地が広がっている」という下りも違和感があります。 また都市人口が周辺森林に与える影響に関しても少し過大に見すぎていると思います。

に司馬遼太郎の言う通り、中世朝鮮のように生活や製鉄のための森林伐採により山が荒廃していった例はあるにしろ、徳川幕府は計画植林を推奨し里山と山林を守ってきたのではないでしょうか。 そういう論点が欠けているように思いました。

年末恒例の損出し

今年の株式市場は好調で、このままで行くと日経平均株価はひょっとしてバブル以来の高値を更新するかもしれません。
昨年は10月に24448円の高値をつけたあと年末にかけて急落、12月28日には18948円と大変な年末でしたが、今年はスタート株価が19200円台と安値スタートでしたので、ほぼ一年かけて昨年末の急落分を埋める形となります。

私も幸い今年は株式投資特に信用取引でそこそこの利益を得ることが出来た一方、長期保有株を中心に含み損が残っています。 こういう時には含み損の株式を売って利益を圧縮して税金を減らすのが得策です。

というわけで今月半ばから含み損を抱えている素材株や電力株、運輸関連銘柄の損切りをしました。 今から思うと結構な高値で買っているのですね。 その結果利益は随分少なくなりましたが含み損が減ったので気分は悪くありません。

その中の一部は値下がりはして損だしをしたものの、銘柄そのものには未練があるために、ほとんど売値と同じ価格で買い戻しました。 損をしている銘柄というのは相場付きが変わったとき、いま高値をつけている株に代わって活躍する可能性が高いからです。

ところが困ったことにせっかく損出しをして安値で買い戻したのに、ネット証券の保有株詳細を見てみると、以前の買値と代わっていない含み損のまま表示されてしまうのです。

普通現物株を何回かに分けて買った場合、最初に買った株式から売却する形になります。 例えばクックパッド(2193.T)を600円で1000株買って値上がりしないために350円で1000株売ったとすると (600-350)x1000=250000 約25万円の損が出ます。

ところが同じ日に同株を 350円で1000株買ったとして残高を見てみると、買値は
以前の600円のままで残ってしまうのです。 他の証券会社では知りませんが、少なくとも楽天証券とSBI証券では同じ表示になります。

つまりシステム的に同じ日に同じ銘柄の売買をした場合、あたかも同日差額決済を行ったかのように表示されてしまうのです。 せっかく損が殆どなくなったポートフォリオを期待していたのに相変わらず含み損を抱えたままのように表示されてしまうのです。

もちろん信用取引の場合にはこういうことは起きません。ちゃんと売買する銘柄と株数を逐一指定できるからです。
ネット取引でも同日売買をちゃんと先入れ先出し方式にできるようにしてほしいと思います。

今年の私の取引ハイライトといえば、ワークマンとOLCの値上がりにうまく乗れたこと、フリーのIPOにあたったことでしょうか。 その一方で半導体株、特にディスコ(6146.T) の空売りで随分やられました。 ディスコや東京エレクトロンの場合値嵩株なので一日で数十万の値動きがあるので心臓によくありません。

株価今年の新高値

12月13日東京市場では米国株高、円安、先物高を受けて全面高となり、日経平均株価は今年の高値をアッサリ更新し、24023円で引けました。
米中貿易摩擦が最悪の事態に進まないことがほぼ明らかになり、英国総選挙で与党保守党が大勝してBREXIT が円滑に進みそうなこと、また先のFRB会議での内容が、当面金利は据え置かれるとの見込みから安心感が広がり、景気敏感株中心に買い物が集まり上値を追う展開となりました。

これまでの日経平均株価の高値は2018年1月の24129円、2018年10月の24448円が天井を形成して来ました。今年に入ってからも23500円どころに差し掛かる都度壁に跳ね返されてきました。 しかし今日は598円と窓を空けての高値となり、ほぼ1年ぶりの24000円台に到達しました。

これで今年は年末高の理想的な展開になるという期待が高まるのですが、一方で米中貿易摩擦は米国大統領選挙に向けて、選挙を有利にすすめるため不本意ながら一部合意にして景気の腰折れを避けたと見向きもあり、関税の一部合意報道で当面の高材料出尽くし感が広まる可能性があります。

BREXITにしてもこれまでの政権内のゴタゴタは収束に向かうでしょうが、BREXITの本格化に向けて外国企業のBREXITがはっきりと方向づけられることから、却って英国と欧州経済は下落傾向が強まるのでは無いかと思われます。

これまでの懸念材料が払拭された途端、一時的に株価は上昇するかもしれませんが、材料出尽くしとして格好の利食いが入っておかしくない水準にまで株価は来ています。

米中貿易摩擦で腰折れした中国景気がそう簡単には以前のような成長路線に戻るとは考えられません。 製造業の拠点として一度警戒信号が灯った中国に外国の製造業がもとに戻るでしょうか?

私も今年は株式投資でそこそこの利益を得ることができました。 これから年末にかけては含み損を抱えている銘柄を中心に、損を確定し利益の圧縮をしたいと考えています。 来年はできればキャッシュを半分程度にして慎重なスタンスにしようと考えています。

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