還暦からの出発

日々の出来事と経済の動きを語る。花とカメラ、PCについての情報も。

2016年06月

2016年6月太陽光発電実績

2016年も早くも半ばを過ぎようとしています。 6月といえばちょうど5年前、我が家の太陽光発電システムが稼働を開始しました。 おかげさまでさしたる不具合も、発電効率の大幅な低下も見えず稼働してくれています。

ただ東京電力のスマートメーター取り付け工事遅れと、電力自由化に伴う手続きの集中により、電力小売り業者、発電電力購入会社によっては、自由化後の消費電力、購入電力量の算出及び請求、支払いが遅れている実態があるようです。http://www.nikkei.com/article/DGXMZO03729940X10C16A6000000/

我が家が新電力会社と契約しているのは、太陽光発電の余剰電力販売についてだけで、電力は従前の東京電力から「電化上手」契約で購入しています。
支払い電力量、及び購入代金の請求及び支払いは従来通りで月末には請求書がこれまで通り届いています。

太陽光発電による余剰電力販売は4月からPanasonicのソーラーエナジー買取サービス「ソーラープレミアム」と契約しているのですが、未だに購入電力量の通知がありません。 本来6月20日には表示されるはずでした。 Panasonic からは何の連絡もお詫びもありません。 従って我が家の太陽光発電による売電実績金額は4月以来不明のままです。

Webmon201606

ただSharp のSunVista Solar Monitor は稼働していますので発電、消費電力の実績は知ることができます。

今年の6月は梅雨入りが例年通りで、曇天雨天の日が多く、月のうち半分は十分な発電ができていません。 発電のピークが6月2日だというのも変です。本来太陽高度が最も高い夏至、今年でいえば6月21日当たりがピークになるはずです。 昨年は6月20日にピークを記録しています。

さて6月の電気使用量です。 5月30日から6月27日までの29日間のデータになります。

使用電力総計 284kWh 昼間 5kWh 朝晩 112kWh 夜間 167kwh

基本料金

2160円

昼間料金

159円

朝晩料金

2912円

夜間料金

2015円

燃料費調整

-1102円

再エネ発電賦課金

639円

全電化・機器割引

-558円

電気料金総計

6254円


ちなみに昨年6月は29日間の使用電力量は 268kWhでした。今月は一年前に比べて一日あたり5%増加しています。

但し電気料金は昨年6月が7181円の支払いでしたので927円安くなっています。最も影響が大きいのが燃料費調整で、昨年は423円の支払いでしたが、今年は1102の受け取りだったことが大きく影響しています。

Windows10 Anniversary Update

米Microsoft が6月22, 23日Windows10の 開発プレビュー 「Windows10
Insider Preview」のBuild 14371と14372を公開しました。
強制Update かどうかを巡って司法当局とやり取りがあったWindows 10 ですが、リリースから1年経ち、無料更新の期限を前にWindows10 の魅力をさらに訴えようということでしょうか?

正式リリースから1年のAnniversary Update は開発コード名で「Redstone」と呼ばれているようですが、あまり評判のよくないWindows10 付属のブラウザーEdge の拡張機能がサポートされ、ペン入力の使い勝手を高める Inkワークスペース、生体認証機能である「Windows Hello」、さらに音声対応アシスタントである「Cortana」をサードパーティーに開放、Windows10 のクリーンインストール機能などが付加されました。

  1. Extension for Edge
    これまで選択可能なExtention は3個だけでしたが、Window10 Store に統合され、Store からダウンロード可能になりました。例えばpop up 広告をブロックする拡張機能を簡単に追加したりできるようになります。
  2. Windows Hello
    ブラウザーのEdge 状で生体認証機能を使うことができるようになります。iPhone の指紋認証のようなものと考えればよいのでしょうか?
    これまではWindows10へのサインインくらいしか使えなかったものが、パスワードが必要なWeb Site へのログイン操作もできるようになります。
  3. Flash コンテンツの排除
    すでに iOS ではFlash が使えなくなっていますが、Security 上問題が多いWeb ページ内のFlash コンテンツ(広告など)が中心的なコンテンツでなければ自動的に実行停止状態になります。
  4. Windows Ink
    指やペンを使った手書き入力機能です。 Windows8時代から専用APIを用意して改良が続けられてきましたが、純正を含めて対応アプリが増加、今回のUpdate でWindows Inkワークスペースという専用ツールボックスが用意されるようです。
  5. Cortana
    すでにUpdate で導入されている音声対応パーソナルアシスタントの
    Cortana ですが、siri と似たような音声によるアプリの起動などができるようになるようです。但し日本語にどれだけ対応しているかは不明です。
  6. Windows Clean Installツールの追加
    例えばメーカー製のアプリ満載のWindows10 を、個人データはそのままにクリーンインストールできる機能が付加されます。 この場合アプリの再インストールが必要になりますが、リカバリーと違って最新のOSに戻せるようになるのは助かります。
  7. 必要メモリーが2GBに
    Windows10 をインストールするには32bitの場合メインメモリーが1GBでもインストールできましたが、このEdition からは2GB以上必要になります。
  8. Windows Activation
    これまでPCのハードウエアを変更するたびにWindows のライセンス認証にひっかかかり、電話やネットで連絡する必要がありましたが、マイクロソフトアカウントにリンクされたライセンス情報をもとに簡単に再認証させることができるようになりました。

悲観的に過ぎるのでは?BREXIT

国民投票前、世論は拮抗しているもののほとんどのアナリスト、評論家が実際に離脱派が勝利することはないと見込んでいました。 その楽観を反映して国民投票の前にはポンド高、ユーロ高、株高が緩やかに進んでいました。
そこへきて驚天動地の離脱派勝利で市場は大混乱に陥りました。

しかしよくよく考えてみると英国の実際の離脱には長い年月とうんざりするような交渉が必要で、英国政治の混乱は避けられないものの、はっきりとした離脱の影響が現れるのは早くて半年後、遅い場合には5年10年先の話になりそうです。 そうした現実的な変化の緩やかさの割には経済のすべての前提が狂ってしまったかのような市場の動揺はちょっと騒ぎ過ぎではないかと考えます。

日本にとって英国とEUが貿易に占める割合はそれほど高くはなく、もともと日本の対EU貿易は恒常的に赤字です。 SBI証券が作成したグラフを見てください。

JPNEUTrade

英国への輸出金額は1兆4千億円程度と中南米に対しても半分以下にとどまっています。対英国の貿易収支は若干の黒字ですが、ポンドが暴落したとしてもその影響は極めて限定的でしょう。 対EUでは輸出は6兆7千億円、貿易赤字は1兆1233億円程度ですから、ユーロ安でむしろ対EUの貿易赤字は減少する可能性さえあります。

JPEUTRDBal

問題はBREXITの影響を受けて北米とアジアの経済が悪くなることです。日本の対外貿易を見てみると英国自体の影響よりもはるかにこちらの影響の方が高くなる構造にあります。

輸入の大半を占める中東大洋州から資源輸入は円高により減少しますから、最も大きな影響は日本の輸出先、中国をはじめとするアジアと北米の景気動向ということになります。

逆に言うと新興国通貨の下落により中国とアジアの発展途上国の経済成長が阻害されることがなければBREXITの影響は市場が懸念するほど大きくないのではないかと思われます。

現状では先が見えない英国とEUの政治経済情勢を前に悲観論が先行していますが、今後の変化がおそらく予想より緩やかであること、その間に様々な修正が入る可能性が高いことなどを考えると、市場は少し悲観に傾き過ぎているのではないかという見方もできます。

伊勢志摩サミットで安倍総理は、現状がリーマンショックに比肩するほどの経済状態だとして批判を浴びました。 EU離脱問題の先が見通せない現状では疑心暗鬼が必要以上に悪影響を与える可能性も無きにしも非ずです。 しかしリーマン破たん時と現在が根本的に違うのは、金融機関の財務体質が強化されていること、世界のリーダーに危機に対する備えについて共通の認識があること、そしてサブプライムローンとは違い損失のある程度の計算が可能なことではないでしょうか?

ここから全力で買い向かうにはまだ早い気もしますが、資金に余裕があるのなら今のうちに少しづつ買っていくのが良いのではないかと考えます。

EU離脱までのいばらの道

英国のEU離脱を巡って市場が大混乱に陥っています。 英国通貨だけではなく、新興国通貨が暴落、ユーロも下落し先が見えない状態になっています。
国民投票で離脱だけは決定したものの、実際にはどういう形での離脱になるか、実は全く分からないまま思惑ばかりに翻弄されている状態です。

実際の離脱までには2年の猶予があるようですが、離脱派も離脱後の枠組みについて全く示さず、いわば移民だけが争点になった形です。 政治の世界で二者択一の投票に諮ることの危険性と影響の大きさを今になって英国民は反省し臍を噛んでいるのではないでしょうか?

キャメロン首相は当面続投の意向のようですが、英国のEU離脱の交渉窓口に立つのはふさわしくないと表明10月までには退陣する見込みです。
では誰がどういう形で今後の英国政治とEUとの交渉を担うのでしょうか?
実は誰もやりたくない、もしくは誰にも荷が重くてできない可能性が高い。 誰が後任になるにしろ2年間英国政治は政権争いとEUとのやりとり、他国との貿易交渉に振り回されることになります。その間英国景気は落ち込み、外国資本は逃げ出し、失業者が増え、不動産価格が暴落する可能性が高い。誰がやっても自ら泥をかぶらなければいけないのです。

英国の国民投票の経過を見ていて私は日本の自民党55年体制からの政権交代劇を思い出しました。 消費増税、社会保険庁のずさんな管理などをみて国民はもうこれ以上現政権には期待できないとして野党に投票、民主党圧勝を後押ししました。 当時民主党は政権批判はしていましたが、それに代わる実現可能な代案はほとんど示していませんでした。

その後の民主党政権下で何が起きたか? 人気取りのばらまき政治と国債増発、そして党内の政策不一致による論争。政治外交の素人ばかりの政権の本性が露わにされました。 尖閣諸島をめぐる日中外交、東日本大震災に対する対応をみて、とても民主党には日本の政治を任せられないと思いました。 そして何よりその間の日本経済の低迷が民主党政権への幻滅につながり、自民公明の連立政権となりました。

昔から万年野党は政権政策批判ばかりしてきました。 ところが政権を取ったとたんに社会党がどうなったか? 責任ある政治、外交とはどういうものか、国民の合意をどう取り付けていくのか思い知ったに違いありません。 とにかく政権を取ることが目的化してしまって、政権を取った後の絵姿を描き切れていない。

今回の英国の国民投票は同じ構図のように思えてなりません。 確かに移民は受け入れたくないでしょう。 EUによる細かい規制ルールは煩雑で我慢ならないかもしれません。 これ以上社会福祉が切り下げられるのはたまらないかもしれません。財政負担もしたくないでしょう。 しかし移民を受け入れないでEUとの自由貿易だけは維持する、つまり負担をしないで甘い汁を吸うだけの離脱を他のEU諸国が受け入れるでしょうか?

二者択一の国民投票は人気投票になりがちです。 とにかく現状に我慢ができない場合、何とかなるんじゃないかと期待して離脱票を入れる。 その後どういうことが起きるかは政治家が考えればいいことだと。 しかし二分された世論を前に政治家はそのよりどころをどこに置けばよいのでしょう? どこを向いたって困難な交渉が待ち受けています。 おまけに外交、政策に対しては国民の共通認識は取れていないのです。 同じ保守党内、労働党内でも政治家によって立場がバラバラで統一が撮れていません。

こうした内政外交通商政策の混乱は国の活力を落とし、経済の停滞あるいは後退を招きます。 それを選んだのは英国民なのですが、世論はそうは思わず、政治家の責任だとするでしょう。 ますます政治不信が募り国の活力は失われます。

今回年金受給層の60歳代以上は離脱支持が6割を超えています。 古き良き時代の英国に戻ることを夢見ているのかもしれませんが、彼らを待ち受けるのは政治的にも経済的にも老化して停滞するEU前のイギリスの姿ではないでしょうか?

家電量販店の落日

久しぶりに近所のヤマダ電機の店舗に足を運びました。
店内に入ってビックリしました。 入ったところに陳列されているのは化粧品、パッケージ食品、日用品などの山です。 Panasonic のパルックボールプレミアという商品があるいは残っているのではないかと見に来たのですが、これまで入ってすぐのところにあった電池や、照明部品、電気小物などの売り場がずっと奥になっていてずいぶん探しました。

この店舗は1階がいわゆる家電製品売り場だったのですが今や1階売り場の4割程度、最も目につく場所が食品日用品売り場に変わっています。ワイン、焼酎日本酒まで結構な品ぞろえです。 残りの売り場の1/3が住宅用資材、厨房、浴室、洗面所、リフォーム受付の場所になってしまっています。

2階に行ってみると1/3が本とゲーム。 1/3がケータイ、スマホ及び関連商品売り場になっています。 残りの1/3がAV、パソコン関連商品の売り場です。 一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったヤマダ電機ですが、今や家電製品の売り上げはこの売り場の比率程度しかない、つまり売れなくなっているのでしょう。

そういう私も大型TV、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの大物家電は近くのヤマダ、ノジマ、K’Sなどで買います。 もちろん価格はネットで調べてできるだけその価格に近くなるまで粘ります。 送料、設置、アフターサービスまで考えるとやはりこうした大型家電は近くのこうした量販店の方が安心できます。

その代り持ち運べるもの、つまり掃除機位より小さく軽い物については基本NETで購入します。 そのほうが見比べるのが簡単ですし価格も圧倒的に安い。何より店を何軒もはしごして店員と交渉してクタクタになる手間を考えるとなおさらです。

こう考えると最近の家電量販店は何で儲けているのかがわかります。 まずはNETを使えないお年寄り、情報弱者です。 次に在庫を抱えていると損をする危険性が高い数千円の汎用家電製品を売るよりも、商品の陳腐化がない日用品を売る方がはるかに儲けが大きく、在庫の危険性が低い。 洗濯機は1家に15年に1台くらいしか売れませんが、ワインや焼酎なら毎週売れるかもしれませんからね。

下手をすると家電製品本体よりも消耗部品の方が儲けが大きいのではないかと思うほどです。 照明器具、プリンター電池などがその典型ですね。 1万円の照明器具の蛍光灯を全部替えようと思うと5千円近くします。 7千円のプリンターのインクを全部替えると6千円するのは当たり前です。 量販店でこうした消耗品の価格は殆ど値引きなしの定価販売が多いです。

ヤマダほどの量販店になると独自の型番の家電を売ることが多くなっています。 ネットで比較できなくしているのです。 ほとんど機能が同一なのに型番が微妙に違うのです。 まあ苦肉の策といえばそうなのですが。

ヤマダがSXLを買収してエコキュートやIH器具、太陽光発電をはじめシステムキッチン、システムバス、水回り製品にまで進出しているのも、家電だけではこの先食っていけないと分かっているからに違いありません。 汎用家電と違って大型のシステム電化製品は値崩れが殆どありませんから利益率が高いのだと思います。 エコキュートシステムを1年前の製品だからといって半額で投げ売りしているという話は聞いたことがないですからね。

そういえば近くにあるPCデポの店舗配置もずいぶん変わりました。 しばらく前に幅を利かせていた自作用PCパーツや周辺機器の売り場が縮小し、Apple 製品売り場が以前の5倍くらいに広げられました。 また店舗に入って目立つのが相談コーナーで、椅子と机がずらっと並べられ、店員と座って話をする場所が店舗の1/5を占めるほどです。 一時あった中古PC売り場はほとんどなくなりました。 その代りTablet , スマホ売り場が広がりました。

今やPCデポの収益の多くを故障、クリニック、サポート、相談などのサービスが占めているといいます。 PCを5年に1台売るより、サポートと称して毎月2000円もらう方がよほど儲かるというわけです。 Windows10 のインストールサービスも1万円程度で受け付けているとか。 同様のサービスはヤマダでも受け付けているようです。 つまりはハードを売るより後のサポートで儲けるほうがやさしく安定した固定収入が確保できるということでしょうか。

自転車でもそうですね。 ママチャリを2万円で買ったとして、前後のタイヤとチューブを交換すると、交換賃を含めると1万円を越します。 パンク修理さえ
1000円ではできません。 サイクルショップも自転車を売るよりパンク修理をしたほうがよほど儲かるのではないでしょうか? 「時代はハードからサービスへ」でしょうか。
もはや家電量販店という業種は成り立たなくなって来ているといえるでしょう。

記事検索
月別アーカイブ
ギャラリー
  • なんか変だよアマリリス
  • なんか変だよアマリリス
  • なんか変だよアマリリス
  • なんか変だよアマリリス
  • 葉牡丹と春菊のサラダ
  • 葉牡丹と春菊のサラダ
  • 葉牡丹と春菊のサラダ
  • 葉牡丹と春菊のサラダ
  • 今年も咲いたアマリリス
  • 今年も咲いたアマリリス
  • 今年も咲いたアマリリス
  • 野菜のトウ立ち
  • 野菜のトウ立ち
  • 野菜のトウ立ち
  • 野菜のトウ立ち
プロフィール

pac747

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ